こごみ

朝からびっくりするほど寒いのに、カイロはおろか手袋も忘れてしまった。ぬかりまくった。ポケットに手を突っ込んで歩くと手が振れないので体は冷えたまま。眠たいから歩いてるけど目は閉じたまま。

 

現場で動いているおじさんが眠たいと言いながら事務所に入ってきた時、わたしが「眠たいんですか?」と言いながら刃物や鈍器を手にするという不穏なノリがある。おじさんは50歳。愉快な50歳だ。

 

お昼からの追加を取りに来たお客さんが、支払いが終わったのに事務所に戻って来て「荷物はどこに置いてくれてるんですか?」と聞くので店の前を探してみても見当たらない。じゃがいも一ケースだけなのでお客さんに持って帰ってもらうだけのはずなのだが見当たらない。

営業に電話したら用意するのを忘れていたという。じゃがいもの箱ばっかり積んでるエリアに行き、指定されたサイズのじゃがいもを取り出そうとするもそのじゃがいもはちょっとだけ奥にあり、手前には南瓜の箱の山とフォークリフト。その二つの隙間は30cm程である。お客さんと自分の厚みを見比べる。行くしかない。

半身なら何とか入るので全身を躍動させ箱に手を伸ばす。158cmが全力で腕を伸ばしてやっと届いたはいいが、一ケース5kgなので腰への負担が尋常じゃない。うっ…!!と呻きながら腰を捻りお客さんへとパスした。若くて良かった。

 

帰りの電車で環状線に乗るとすぐ微睡んでしまう。そしてぐるぐる何時間でも回る。今日は二周いってしまったらしく、目が覚めたとき腰が「良い加減にしろ」と言っている気がした。大切にしてやらないと。

 

最近弟が夜勤に入っているので家帰っても寝ていてつまらない。