懲りずにまた東京に行った。もう関西で誰も見てくれないもん、という激大人気ない理由もあるが、「東京でお笑いライブを観る」ということをまだやったことがなかったため、それとスパイシーカリー魯珈(平日のみ営業のカレー屋)に行くため、さらにちょいと大喜利も寄せてもらえることになったのでそれも。俺スナさんいつも大喜利の情報を教えてくださりありがとうございます。東京に足向けて寝られないね。北枕で助かった。
夜行バスは近頃WILLERでリラックスシート選んでも安い。そらまあそうか。慣れた手つきでフットレストを上げてキャノピーを下げて就寝。
朝、前回同様に東京駅付近に着く。前回はこの辺りで小雨がぱらついてきてやれやれ、といった具合にもなったが今回はドの付く快晴であった。前回同様喫茶アロマで分厚〜いトーストを食べる。アイスチャイも頼んだ、喫茶店のチャイにしてはかなり本格的で美味だった。
顔洗って塗って日焼け止めして髪の毛のことやって、ってしたら1時間くらい経つの本当やだ。と若干早歩きで東京駅に向かい、さてICカードをと探すと無い。伸縮式のパスケースに入れていたのだが、その伸縮した部分ごとないのだ。伸縮式リードで例えるなら首輪ごと犬がいなくなっている状態。犬なら呼んだら近くにいるかもしれないが、ICOCAなんか呼んでも来ない。諦めるほか無いが、ここでICカードを買うのはダルすぎる。しかし切符はもっとダルい。弱い頭を頑張って回す、鞄の小ポケットに予備のICOCAが入っていたことを思い出す。ラッキラッキ。ICOCAは複数持っとこう。
新大久保から程近い魯珈は9時の時点でかなりの列が出来ていた。長蛇の蛇尾で「いや、あかんかっても他のカレー屋も行きたいとこあるし」などと傷つかないためのバリケードを佐官屋が如く塗りたくっていたらどうやら間に合うらしい。13時にあのカレーが食べられるらしい。ニチャニチャした笑みは感染症対策の為誰の目にも触れることは無く。
この時点で10時。まだまだ存分に時間はある、ならば飯以外の行きたい場所へいざ、と目黒へ向かった。寄生虫館へと行くためにその駅に降りると本当に寄生虫の博物館があるのかというくらい美しい町で驚いた。また坂道に町があり、そこかしこに階段があるのもなかなか見て楽しい。川だけクッソ汚くて親近感が湧いた。果実園リーベルでまだモーニングの時間だというのに白桃のパフェを喰らう。だって絶対寄生虫見たら食う気無くすから、という食いしん坊なリーズンで。
案の定些細に渡る展示の数々はその余りある食欲を削ぐのには充分だった。いや、目黒寄生虫館すごかったです。恐ろしかったです。
そして大久保へ舞い戻り、魯珈へ。1人ずつ名前を呼ばれて着席、卒業式以来の出来事。欲張りなわたしはルーローハンとカレーの2種盛に限定カレー(今日はズッキーニとアサリのグリーンカレー)のミニセットを頼み、ラッシーまで付けた。だって！！！どれも美味しいんだもの！！！！万人に愛される味でありながらスパイスが奥から効いてくるんだもの！！！！あっという間に完食、会計の時に店主の方と大阪のカレーの話が出来てそれも良かった。
時間がある、しかし別に行きたいところは…と思ってTwitterを触っていたら渋谷∞ホールで昼過ぎに公演があるらしい。行ける。行った。ひさびさによしもとのあの水色のチケットを見た。それまでも時間があるのでさらにスタバで東京限定のフラペチーノを飲んだ、大阪のそれより美味しいね。
学生時代動画とかで見た渋谷∞ホールに入れただけでもかなりグッと来た、イルカショーみたいな席だ、空気階段目当てだなあという人がわかりやすかった。まさかここでデルマパンゲを観られるとは思わなかった、めちゃくちゃ笑ったけどネタ終わると同時にハチャメチャ(便意)が押し寄せてきて小走りでトイレへ。トークちょっとしか聞けず。令和入って一番漏らしそうになった。
新宿近くのホテルにピットイン。バカだから1人ででかいベッドがあると興奮して寝っ転がってしまう。ベッドの方からシャワールーム見えるの、そういう意味でじゃないとは承知だけどエッチだ。何故か大浴場が付いていると勘違いしてたのでここで少しテンションは下がっていた。
新宿バッシュに向かう途中歌舞伎町を抜けなければならなかったが、そこに行く途中で黒セーラー様ワンピースを着た女の子を見る。底の厚いローファーに黒ソックスをガーターで留めている、まあ地雷系だとかそういった容貌だったのだが、歩いていて肩が上下することが全く無く、たしかに足は地面を踏みしめているのにそこが無機質で、彼女を追うようにわたしは歌舞伎町を抜けた。すごいな歌舞伎町って。
「君はまだ僕らの未知数を体感したことがない。」というなんかアニメみたいなライブを観た。ネタのみのストイックなライブ。千代園ジャンクションさんが出られるということで取り置きさせてもらった、彼女はその後TEPPANでオンライン出演したらしい。売れっ子。千代園ジャンクションさん以外は殆ど名も知らぬ芸人さんばかりだったが、めざめるパワーというコンビの片方がちぇく田さんで大層驚いた。大阪におられた時よりかなり痩せていた。MCのぽんちゃまさんとの軽快なおしゃべりでOPを盛り上げていた、この時点で「来て良かった…」と感動が込み上げる。それ以降も面白いネタの連続で、正直そんなに期待していなかったのにずっと笑っていた。
終演後、まるで今日人と話せなかったことを取り返すかのように観に来ていたおーはらさんに絡む。ドロップハンドルのかっこいい自転車に乗っていた。
ホテルに着いて3時間ほど気を失う。ふかふかのベッドが原因とされている。
朝焼けを確認して眠る。
