満月病

冬将軍とやらがとうとう来たらしい。討ち取ってそいつのしゃれこうべで酒を飲んでやりたい。それくらい寒い。殺意。何が「冬はつとめて」か。表へ出ろ。火鉢を離れろ。わたしはホットカーペットと炬燵布団の隙間に戻らせてもらう。

 

専務に呼ばれたと思ったら「宇野ちゃん」だったらしい。そういうことは多々ある。というか同じ名字が周囲に何故か多い。学生時代やアルバイトをしていた時は全くこんなことは無かったのだが。そのツケが今、来ているのかもしれない。今は職場にはいないのだが、最大で4人同じ名字がいたこともある。1人は実弟だった。ただでさえややこしいのに何をしていたんだわたしは。

よく働いてくれる派遣の新人さんが社員になることになった。新年会の時にLINEを聞いたので飯に誘ったら絵文字が沢山ついたお返事をくれた。人に贔屓にされるのは嬉しいね。

 

早く仕事があがったので献血に向かった、前も書いたが実家近くなので無駄にハラハラする。今回400ml献血だったのだが、針を刺す人が愛想はいいがヘッタクソなおばさんだったため腕がアホほど痺れ、その後鬱血したりしてかなり不安になった。テレビを見ると「僕のヤバイ妻」の再放送が流れていた。こういう時血の気の多いサスペンスは不安を煽るので本当にやめていただきたい。未だ針を刺す瞬間を直視できないほどだ。只管謝ってくるおばさんに阪神大震災を覚えているかどうか訊かれた。覚えていないと返答。

 

すぐ帰っても風呂に入れない(献血後約2時間は空けないといけない)しなあ、寒いしなあ、大坂城公園を歩いた。入り口の水場は埋められ花が咲いていた。噴水の辺りにお店が出来すぎて下品。スタバそんないんのけ、悪態をつきながら歩く。がさがさした植込みもかなり剪定がされていて中に野良猫など潜んでなさそうな。完全に感傷に浸りながら口ずさむPicture Perfect。ラップパートで噛んだ。

 

確実に汚い川なのにいいにおいだと感じてしまうのはイカれてるのか。