レモスコ

突然福井に行くことになった。何故か。祖母の米寿の記念旅行である。家族(ここで言う家族とは、母と弟とわたしを指す)(父はこういうときいつもお留守番をする)とばあちゃんで東尋坊に行くらしい。膝が震えた。

 

「仕事が終わり次第ピックアップしに行く」との命を受け、18時くらいに仕事が終わりそうです、と流石にこの時間まで働くことは無いだろうという時間を提案したら本当にそのくらいまで働いていた。みんな狂ってる。

“いや、みんな狂っているというのは寧ろ秩序がとれた正しい状態なのでは?”などと考えていたら退勤後30分で用意しろと母から大号令。旅行の準備が3割しか終わっていないのでめちゃくちゃ自分勝手な癇癪を起こした後一頻り部屋で高笑いした。マインドコントロール得意。軽めのアダルトチルドレンは「30分では厳しい」が言えず。

 

ガストに集合。腹拵え。母はずっと“1人では食えない量を注文し、半分以上娘息子に食わす”という全く意味の分からない行動を取るので普通にイライラする。弟曰く「それを見越して自分の分を注文している」とのことで、憐れんだ。担々麺を注文したら花椒が新品の状態で来たので中蓋を開けざるを得なく。

 

車移動。元長距離トラックの運転手の母を持つと助かる。お尻と腰(12時間勤務後)に大ダメージ。まあハンドルを握ってもらってるので文句は言えない。途中サービスエリアに寄ったが、最近のサービスエリアのトイレってめちゃくちゃ綺麗になってるのね。空になった膀胱に甘すぎるキャラメルラテを注ぐ。

 

ホテルは1人一部屋で大歓喜。ビジネスなので当たり前っちゃ当たり前だけど。寝る前にばあちゃんにお祝いの品を贈与。ええ帽子をありがとうと喜ばれてへらへらした。今回プレゼントの相談を家族間でしていなかったので他の2人が帽子だったらどうしよう、という不安があったのだが何とかパスした。被らなかった。帽子なのに。ばあちゃんは血縁者で唯一かわいいって言ってくれる。