チャペル・ペララス

最近はベッドの隣の上で目覚めることが多い。また起きて後悔することがとても多い。こんな時に春眠暁を覚えずなんて言ったら孟浩然にしばかれそうだ。しかしすっかり春である。今年も花粉症らしきものは発症せずに済んだ。

 

起きて洗濯物を干しっぱなしだということを思い出し、果実をもぐように優雅に取り込む。毛玉取り機をかける。毛玉を取るのが好きだ。洗濯物などで気になればすぐにバリバリいってしまう。今使ってるのは機能よりデザイン重視で選んだものだが(雫型)、そろそろ毛玉取りに本腰を入れてもいいかなという程にまで思っている。1200円くらいのを買おうかな。

ちふれのピールオフパックをしながらふと隣の洗濯機を見遣ると、うっかり紙を洗濯してしまった際の"あるある"が洗濯槽にへばりついていた。掃除機で吸った。

 

電車に揺られ、実家にそっと忍び込み、風邪薬の添い寝をしている弟の寝顔を崩さぬように南瓜とメークインを置いた。

 

髪を切った。いつもホットペッパーサイトのヘアカタログのベリーショートを見てしまうので「たまにはショートの方を見るかな」と思って見たらそんなに変わらなかった。仕上がりも。

"窓際に案内されたらビジュアルそんなに終わってない"というネットの知識をまだ少し信じているため窓際に案内されてホッとした。鏡の中の自分のかんばせは見るに耐えなかったが。何冊か置いてくれた雑誌の中に"丸顔さんのヘアカタログ"があって主観と客観の一致を見た。

 

5年ぱかし前にバイトしていたTSUTAYAにて更新と住所変更をしてもらう。日曜しか入らない当時の古株の方がまだ居て、しかも風貌が一切変わっていないことに驚いた。レンタル無料券をもらったので『パプリカ』を借りた。

 

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15年ぱかし前に家族で行ったことのある、海鮮居酒屋がランチをやっていたのでふらりと入ってしまった。貯金が出来ない。しかし850円の最善だった。

 

マーチンのスリーホールを買った。百貨店の商品券を1万円分手に入れたため。隣は女子大生と思しき娘とその母と思しき女性がいて、母にマーチン強請るなんてすごいなと心の中で軽く冒瀆した。

ジルスチュアートに行ったら小一時間ほど待たされた。待つのは苦じゃないが、マーチンを小脇に抱えていたこの時ばかりはわたしも腕組みをして狭いジルスチュアートコーナーの真ん中で立つという大人気ないことをしてしまった。ものすごく良いファンデーションのサンプルをもらったので全て許した。隣の期間限定ブースに顔の小さい背の高い女がいた。唇が赤かった。

 

友達の個展に行った。何度行っても三ノ宮は思ってるより遠い。それでも行く価値があるから行くのである。入ったら彼女の恩師らしき方々が談笑されていたので邪魔にならないように作品を楽しんだ。恩師ズが帰ったあと芳名帳を贅沢に使って感想を書いたり、誕生日プレゼントを渡したり、いつか同窓会みたいなことをやりたいねと笑ったりした。愛が眩しかった。