レズカー

大喜利はわたしを「用事がなければ行かない場所」に連れ出してくれる。今日もそうだ。

名古屋の観光地なんかひとつしか知らないが、興奮しながら平日と大差ない時間に起きて、昼行の高速バスに飛び乗った。殆ど人がいなくて新鮮だった。後半赤子が泣く声で目が冴えてしまったので安穏を音の鳴る機械で守った。

 

名古屋に着いたのが10時、開場は10時半。あまりにも猶予が無さすぎる。驛麺通りできしめんなどすすりたかったが、自分の食べる速さを過大評価しても間に合う気がしなかったのでさっさと地下鉄に乗った。会場が名古屋から近かったのが幸い。

道すがら神聖な大木さん、タイガーバームガーデン堀さん、生命の輝きさんの順に会った。何とも神々しい顔触れだ、生命の輝きさんに会うまで「ここは栄のはずでは」と戸惑ったが。4人でセブンイレブンに寄り、各々チョコやらケーキやら甘味を補填する。残り一つのチーズケーキを神聖な大木さんが堀さんに譲っていて可愛らしいなと思った。チョコレートの評判は承知の上だがブルーベリーとチーズのサンドイッチを購入。馳走であった。ネット大喜利の話は傍聴に徹するのみ。

 

会場であまりにも運営がばたばたなさってたので少しばかり工作などした。運営側ののりじゅさんが「仕事出来る奴には仕事が集まってくんねん」と仰っていて、声を上げたものの仕事出来ない奴はぐぬぬとなった。睦月ちゃんが何をやったら良いかを聞いたらすぐ伝えてくれてありがたかった。職場こうであれ。

矯正視力でギリギリ1.0なのにうっかり後方の席に座ってしまった。己の座高への配慮だとこじつけておこう。今考えたけど。

 

誰が面白かったとかそゆのはまとめて別なところで書くとして、個人の成績としては事実上の準決勝まで進むことができてとても良いルールだ!とホクホクした。4試合もできるなんて素敵じゃないか。ここ最近自己肯定感がとみに低かったのとあまり普段会わない人や初見の人にちょっとええかっこしたい、という浅ましさがよく働いてくれた。隣に座っていたとうふ第三軌条に「もし、わたしが上がったらハイタッチをしてくれよな」と言って臨み、それを実行できたのが良かった。

集計で問題があった件に関して、個人的な話にすり替えて申し訳ないが「数字の理不尽をすんなり“事故”で受け入れる自分」が恐ろしかった。色んな意見がありその全てが概ね正しい。ただ知識や語彙を使う競技(競技……???)なのに言葉選びをしないのはダサい、文句を言ったり苦言を呈すことは大切なことだが拳を握ったりする人など現れませんように、と怯えながらここに記す。皆が皆声が大きいわけではないので。

優勝は生命の輝きさんだった、優勝が決まった時の声が最後列まで轟いて知らぬ間に起立して拍手をしてしまっていた。決勝戦微塵も自分が入る余地などなく。圧巻過ぎて己が恥ずかしくなってしまった。この先続けていってああなれるのか?会場内に何人か泣いている人が居るのも頷けた。

 

打上げ参加しないんですか、と有り難いことに数名の方に言っていただけたのだがその場を後にした。多分わたしにではなくわたしのメモに用があったのだろうけども。お相手してくださった皆様、ありがとうございます。

 

名古屋港水族館に行った。何故か?シャチが好きだからだ。夏休みだからか知らないが、9/2まではPM20時まで営業と書いてあり行くしか無かった(完全に余談だがハシリドコロさんと雑談している時にこの事を話すと「夏だけでなくずっと夜も開けておけば、曖昧な男女は行くでしょうに」と呟かれて、“曖昧な男女”がずっと脳裏に焼き付いている)。

名古屋港駅からは興奮を抑えきれず走ってしまった。阿保すぎる。混んでいるかと思いきや殆ど人がおらず、曖昧な男女が数組青に見惚れているだけだった。つまりめちゃくちゃ動きやすかった。入り口にまず大きなシャチの水槽があり、二頭のシャチがゆらりと泳ぐ様はキュートかつ圧巻だった。1人だと同じ水槽にかじりついて見ても咎められないから良いな。

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シャチとシャチ以外(シャチ以外ではベルーガも可愛かった)を堪能し、お土産屋さんでまんまとでかいシャチのぬいぐるみを買ってしまった。見た瞬間あまりにも可愛すぎて声が漏れたので。大人は楽しい。

 

満面の笑みで名古屋駅に戻り、もう一つの目的である親子丼屋さんに赴いた。高いだけのことはある上品な味わいでとろけてしまった。後からプリンがあることも知ったのでまた行きたい。さすがにきしめんの入る余地が時間的にも胃腸的にも無かった、それも惜しい。