佞言は忠に似たり

かなりぬくぬくと生きさせてもらっている、そう感じる近頃。寒いのがやっと終わって嬉しい、ニットをクリーニングに出していいかしら。

 

大喜利天下一武道会、東京予選を選んだ。理由はというと「予選から座・高円寺でできるのいいな」「同じ値段ならよりでっけえとこでやりたいよな」「大阪の人は全員永久保存に飽きている」など。多分大阪予選は観に行くけど。

交通費にあまりお金をかけたくないため夜行バスに乗る。いつもWILLERだが今回最早WILLERでもなく。フライングスニーカー号とかいう夢いっぱいのバスに乗車。空席だったので一瞬で椅子の角度を精一杯鈍くし、夜を征く。嘘、征ってもらう。運転手の方々ありがとう。31歳にもなると日中ちょっとお散歩したくらいでは夜行バスで寝られない。

 

3時間ほど寝たころだろうか、朝の気配を感じて目を覚まし、振り向けばヨコハマ。横浜かい。東京駅鍛冶橋駐車場ちゃうんかい。あーもう目覚めてまいましたよ。とそのままバスの天井を見つめて1時間絶望していたら到着してしまった。自分がここまで寝られないとは。もう途中から切り替えて朝行きたいカフェとか銭湯とか探してたけど。

秋葉原へ行き以前も行ったRakuスパで朝風呂、ここは何かしょっちゅう何かしらとコラボしている。なんか高飛車そうなVチューバーのコラボ湯に浸かったら熱かった。サウナは別料金だったので交互欲で疲れを癒す。8時チェックアウトなので化粧台が渋滞するわするわ。

 

おやおや高円寺は逆方向なのに蔵前に向かってどうしたんですかと1人で思いながら(今回WALKMANを忘れたので頭の中が常にこんな感じだった)、ペリカンカフェへと向かった。日曜休業なので土曜に行くしか!と思って9:10くらいに着いたら10組くらいいた。オーバーツーリズムが…と呪うツーリスト。20分くらい待って、それでも全く動かなければ諦めましょう。と決めて待っていたが本当に1組も動かなかった。また来る。秋葉原で軽くホットケーキを食べておいて良かった。ICOCAのチャージでも躓き駅員さんに迷惑を掛けた。また来るのに。

 

向かう電車の中で「この中で何人が大喜利の人なのかしらん」というデカ大会あるあるを思いながら高円寺へ、暑い。快晴。この日最高気温は28℃、この日着ていたのはセットアップ(真っ黒)。なるべく日陰を通りながら座・高円寺へ。同じく黒ばっかり着てヘトヘトになっている短歌、楽屋B・口火入替戦終わり大阪から飛び出しCONTestに出場予定だった高崎愉快さん、前乗りしてラブホみたいなビジホに泊まってたらしい苑苑するめ太夫も確認する。

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ロビーにそわそわした人達が増え、関西勢全員と合流、関東の人に挨拶したいけどうまくできない。お茶一瞬で飲み干しちゃったのでトイレ2回くらい行ったり、心身ともに多動をしていたらいつの間にか始まっていた。組み分けも今回はすでに決まっており、発表後愕然とした。ジョンソンともゆきさんやfujiさんという名うての名を横並びで確認した。順番は悪くなかったが。座・高円寺2の椅子がフカフカなのが救い。

いざ自分の番が来て、初答なんとかウケた(固有名詞でウケただけだけど)がその後が大きいのが出ず、隣でfujiさんが拍手笑いを何度も取っているのが聞こえてかなり余裕を失ってしまった。何のために10年もやってるのか、そう言えば今日は初生大喜利やってから10年経ちましたが成長の程は(笑)と自分の出来に脳内で煽りコメントがどんどん流れてくる。成長はしていないが自分の能力の低さに改めて絶望することは殆どなくなったので観覧で楽しむことができて良かった。わたしがメモを取るのは集中して見るためでもある。余談だがうげさんの黒衣姿を見て「動画で見たことある……!」と思った。

結果発表は自分のこと以外でも声が出る、大きい声出して申し訳ない。fujiさんがあまりにも点数取ってて笑ってしまった。罵声に包んだ檄を飛ばす。関西勢では高崎愉快さんとすくみさんが2回戦に上がってて嬉しくも悔しくもあった。かなりお題も凝ったのが出ており、自分がここに上がったとしてうまくウケることが出来ますか?wとまた脳内コメントが流れる。

観に来ていた余馬くんが渚カヲルさんが誰なのか教えてくれて安心した。渚カヲルさん休憩でみんながロビー出てる時に舞台上がって踊っててめちゃくちゃ笑った。

エキシビションが今年から導入された。2回戦の投票後、集計の間に1回戦で落ちた人たちが1題だけ大喜利をさせてもらえる。9人横並びで。これが皆緊張感から解き放たれたかのようにのびのびとやっており、全員かなりめちゃくちゃやっていた。かく言うわたしもめちゃくちゃやった。「そういえば予選で下ネタ言ってなかったな」と思い出したように下ネタを出して今年一くらいウケた。成長を感じる。席に戻ると周りに座っていたサイレンさん達が褒めてくれた。

副編集長さん、かねかわさん、いいさんの3人が本戦進出となった。ここに自分もいたかったわねえと少しだけ思う。終演後たくさんの人に「イラマチオすごかったです!」と褒められる。そんなこと言わせてごめんな。でも一発大きくウケると他の人から話しかけてもらいやすくなるからありがたい。大好きなヘオンキさんとも語らって写真を撮った(恒例)。満月と半月くらい顔の大きさに差がある。関西勢で写真も撮ったり和気藹々とした空気の中、この為に遠征に来たんですよねえと噛み締めた。

 

終演後、ありがたいことにボケルバはしご組の方々にご飯を誘ってもらい秋葉原まで移動。駅に向かう途中で何島さんが気付いてくれた、本当に嬉しい。電車の中で最近の関西の話だったり若い人の話だったり情報交換会をした。特殊人間さんがシンガポールから来た16歳と聞いて驚く。秋葉原のガストでやや不安さん、サイレンさん、短歌、永久保存の4人テーブル席で座ったのだがみんなパフェとか頼んでて飯(サラダうどん)頼んでたのわたしだけだった。裏切らないでほしい。つい先日まで主催である「笑う警報」のツアーを行っていたのに大喜利や観覧の予定を入れていることに対してやや不安さんが説教し、最終的に主治医と患者のやり取りになってたの面白かった。

関東勢の皆様にちまちま着いて行きボケルバへ到着。8人くらいだったのでエレベーターに早々に見切りをつけ階段で3階へ、ドアを開けるとXでよく見る空間に大阪でよく見る短ちゃんがもう馴染んでいた。世渡りが上手い。昼の天下一予選には参加していなかった方もここで挨拶をさせていただくことができた。この日の夜ボケルバは満員、本当にありがたい。1ヶ月前に東京に行ったライトオンキューさんも久々に会った。短歌オン永久でボケルバソファ写真も撮ったりと満喫。

明らかに寝不足の影響で後半思ったように頭が動かなかったが前半はまあまあ笑っていただけた。遠征となるとどうしても大会で競い合うことが多いのでわいわい関東の方と大喜利できるの嬉しい。後から見返すと結構みんな後半で力尽きていたらしくてちょっと安心した。最後までいたかったけど21時半で離脱。来月も東京来る、ここまで書いておいてExTの3巻を買っていないことに気づいたので通販か何かで早く買わなきゃ。

 

土地勘があまりにも無いせいで妙な遠回りをしてしまい早歩きで移動。ヴィヴィアンのネックレスしてる女が必死に早歩きしてるところを君は見たことがあるかい。鍛冶橋駐車場はちょっと東京駅から遠い。この辺りを歩くと以前夜行バスを逃して彷徨った記憶が蘇って落ち込む、クソでかいおにぎり食いながら歩くことでトラウマから目を逸らすことに成功。時刻表の乗るべきバスのところに“Delay”と表示されていた。早歩きなんてしなくて良かったんだね、とかばんの中のぶーちゃんが言ってる気がした。

帰りのバスはコンセントが無い。途方に暮れていたらモバイルバッテリーをカバンの奥から発見。ちょっとだけ充電できた。しかも最後部座席なので倒し放題。こういうところで“もってる”と思う。

若くないから寝れなくなったと言っていた夜行バスで溶けるように寝られてわたしもまだ捨てたもんじゃないなと元気が出た。