I want somebody, who gives me up laughing

自己肯定感が下がっている、こんな時はどうすればいい、何か作りださねば、何ができようか、満たされず皆あせる(何かしなくちゃ何かをしなくちゃ)、気がつくとはてなブログのアプリを開いておりました、己が救済こと中央分離性感帯です。まあそんな顔をなさらず。

 

散髪そしてパーマネントを当てた。「仮にも“永久”を名乗っているものが“パーマネント”を当てるというギャグなのです」と前複数の誰かに言ったような気がするが全く伝わらず、言わなきゃ良かったなと思った記憶がある。PERMANENT PRESERVATIONです。みんな自分のハンドルネームが一般名詞だったら英訳とかしたりして憶えておいたりしないのか、中学生時代誰にも言われてないのに筆記体を練習してプリントの氏名欄全部筆記体で名前書いてた苦い思い出が紫煙のように立ち上ってきた。そんなことはどうでもいい。灰を落とそう。

とかくこの季節に当てるものではないなと痛感した。まあパーマネントの種類にもよるのかもしれない(安い美容院で一番安いパーマネントを当ててもらっている)が、液に浸されている時間の何と退屈で苦しいことか。なんかでかい鉄の輪が熱線を浴びせてくるのに身動き一つ取れず、ビニールの小さなサウナに首から下を囚われてしまうのである。いくらその間スマートフォンに触れるとはいえ退屈凌ぎにも限界がある。飲み物は出されるが、小さなティーカップに温いお茶を一杯と、何故か桃だのレモンだの飴玉を一つ置かれるだけである。何なんだあの飴は、飴で喜ばれる歳と思われているのなら隣に置かれている雑誌の年齢層との示し合わせがつかない。

そして安いパーマネントだからなのか知らないが24時間シャンプー禁止令が出されるのである。季節はオーガスト。都会では蝉はその狂った気温に耐えかねて日中の求愛もままならず夜に漸く声を漏らす、そんな時分に頭に湯をかぶることを許されないのである。いや、以前「そんなん今日シャンプーしたくらいで」とシャン禁令を破ってみたところ立ちどころにパーマネントが落ちてしまい、これが“永久”か…と無常感と普通の後悔に苛まれた経験がある、なので毛髪は死守しながら風呂に入らねばならなかった。想像してほしい。辛いったらありゃしないから。美容師は勝手知ったると言わんばかりにカットの際めちゃくちゃに毛量を減らしにかかってくれるのだがそれでもまだ全然多い。途轍もない。毎度毎度わたしの周りを“やってやった感”満載の顔で掃いてくださる美容師さんありがとう。

 

言っても散髪の後は心が軽いのでふらふらあちこちに立ち寄ったりするのだが、随所某所を見れば見るほど自分の存在のどうでも良さ、悪い方の浮遊感が浮き彫りになり、髪の毛がくるくるした無能は糖分とカフェインを呷るのであった。