今では言葉も覚えたし

やよい軒にて、ニラ豚炒め定食を嬉々として食べ進めるも、辛味を大量に余してしまい、辛味のこと好きなはずなのにどうしてかな、と煩っている。

2ヶ月ぶりの更新に相応しいあまりにもどうでもいい煩悶から始まるブログ、誰かが思い出したように読んでくれるくらいが丁度良い。こちらも思い出したように書いてるし。

 

実に様々なことがあり、説教臭いことを呟いてしまい自戒の念に苛まれていると大切なことを忘れそうになる。日々が充実していると言えばそれまでだが。しかしこんな物申し異端おばさんにも欠かさず便りをくれる有難い友人がいる。

名をふじいよしみと云う。

わたしが永久保存と名乗る前、劇場通いお笑いファンだった頃からの友人である。個展を年に1回から2回ペースで開き、その度にお知らせのハガキを送ってくれる。“しろいるか作家“を名乗るファンシーな女の子である。

 

いつも三ノ宮で個展を開いてくれるので、毎年その日はひとり旅のつもりで昼くらいからちいとばかし粧し込んで神戸線に乗る。綺麗な格好をしていると褒めてもらえるのだ。そういう褒めはいくつになっても絶対にもらいたい。今年は少し雨だったのでそこだけがネックだったが。

 

三ノ宮に着くまでに狂ったように食べログの保存リストを見る。外食王はせっかくの神戸チャンスを不意にしたくない。色々悩んでいると、前回三ノ宮を訪れた時に食べられなかったカレーのことを思い出した。ラジクマリという、カフェとカレーの店へ。以前は売り切れという憂き目に遭ったので、祈りながら心なしか早足で店の看板を探す。スカートの裾を食い意地で濡らした。こういう時に前を歩いてる人がその店入って行ったりしてたらものすごく焦る。

今回は祈りの甲斐あってかありつけることができた。嬉しくってバターチキンカレーも付けちゃったりしてさ。チャイも飲んでさ。でもテリーヌを我慢する理性があった。

良かったら行ってみてください。

ラジクマリ
兵庫県神戸市中央区下山手通2-5-6 中央ビル 2F
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28062715/

 

行きたい店が他に軽く十はあったのだが、厳正なる思考の結果アリアンスグラフィックに赴いた。ここもまたカフェでもありごはんを食べることが出来る洒落た店なのである。何よりその雰囲気のある店構えが堪らない。思いの外お客さんが来ていなかった、アイスコーヒーとガトーショコラを食べた。フレッシュとシロップをせっかく出してもらったにも拘らず、コーヒーが美味しくてブラックで飲み干してしまった。勿体無い。フレッシュとシロップが鉄のちっちゃい容器に入ってるの好き。「フランス人に教えてもらったカレー」が気になるのでまた行きたいな。

アリアンス グラフィック
078-333-0910
兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング 1F
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28000319/

 

完全に自分本位で徘徊しているうちに(商店街にグレープフルーツムーン2つあるの何?罠?)やや陽が傾いていることに気づき、慌ててトアロードの方に戻る。周辺で何か気の利いたものを探す、4月の頭に誕生日を迎えた彼女の為に。トアロード辺りは服飾や飲食の個人店が多くて本当にワクワクする。花と鳥のブローチと鮮やかな靴下を二つずつ買った。重い。気持ちが。本当は髪飾りにしようと思ったが、無沙汰のあまりどんな髪型だったかもわからなかったので。

 

行き慣れたアトリエに着くと「おっ!お疲れ!」と声を掛けられた。あまりに時間の経過を感じさせないその声は、久闊を叙すことに意気込んだ心を一瞬でふわりと軽くしてしまう。ふじいよしみという女は。ショートカットの髪を見て、自分の選択に安堵した。アトリエの壁には今までの個展の絵葉書がぐるりと貼られていて、それを全て知っていることが嬉しく思えた。ポストカードやアクリルキーホルダーなど、様々な形となったしろいるかに囲まれてニコニコと笑う作者は10年間ずっと変わらない。プレゼントを渡すと大きな声で喜んでくれた。「ちょうど靴下欲しかってん!エスパー!?」と喜んでくれた。そういうことにしておいた。

いつも芳名帳には沢山の名前やメッセージが書いてあって、そこにはわたしも知っているがめちゃくちゃ連絡をしていないためほぼ縁が切れてしまった人も沢山いて、こうやってきちんと切れずに繋げているのが本当にすごくて、でも自分には出来なくて、それらをうまく言語化出来ないので、「すごいねえ」とだけ言ってわたしもそこに名を連ねた。10回も書いてるのにいつも喜んでくれるんだから、そりゃ嬉しくて書いちゃうよなあ。

 

Twitterでは繋がってるのでわたしの活動を知ってくれていて、今度大喜る人たちに出ることを自慢するとすぐに配信を買ってくれた。現地で観れないことを悔しがってくれた。「飛び出せっ!安藤!」という名前をいたく気に入ったようだった。でかいしろいるかの張子を2人で抱えて記念写真を撮る。ぬいぐるみを作りたいらしい。作ってほしい。

しろいるかについて今回同人誌を出したの!と息巻いて見せてくれたので試し読みしたらこれが本当にすさまじいまでの知識量で、しかも挿絵も可愛くて読みやすく、その場で買った。好きという気持ちは強い。

 

帰りはすっかり雨も止んでるじゃないの!と意気揚々と神戸駅に向かい、行きたい店に行ったら売り切れ閉店していた。これはInstagramを知っていながらストーリーを見なかったこちらが悪い。それで心が折れて帰路につき、これを最寄りのやよい軒で書いているところ。まだ辛味残ってる。

ひ孫の代まで一杯やれるぞ

なんや寒かったり寒なかったり急に汗ばんだりしてやしないかい。規則正しい生活しないと自律神経が狂うんだって。いつから狂っていたのだろうか。

 

大喜利はぼちぼち、2023はまだ優勝ひとつしていない。でも面白い人が周りに沢山増えてきてくれて嬉しい、こんなことを言ってたら老いて朽ち果ててしまいそうで恐ろしい。

ので最近はネット大喜利をぽちぽちやっているが鳴かず飛ばずソッコー奈落へdownしていたりする。奈落まではいかないけど。沢山考える時間を設けないとねえ。

天下一大喜利武道会も大阪予選から参加させてもらったが、実は個人戦は初出場で、極めて瀟洒な振る舞いを心掛ける他に緊張を和らげる術が無かった。まあそんなことしても無駄な足掻きではあり。

もっと強くなってまた→Pia-no-jaC←で登壇したいわ。座・高円寺2に立ちたいわ。この文末の“わ“はお嬢様言葉の方で決して関西弁ではなくってよ。

 

優勝こそしていないが、5/5に東京で行われる5人チームの大喜利大会に誘ってもらってめーっちゃくちゃ嬉しかった。東京からお誘いいただけるの本当に長いことやってて良かったって思える。お若いながらも大変優秀な謹製さんがエントリーの激戦を勝ち抜いて下さったので5/5は堂々と東京で競争しましょう。

5/4から前乗りする予定なので、飯でも大喜利会でも遊びでも誘ってください。誘われなかったら放浪します。

 

ニルギリ、2/1に漸く口火(劇場メンバー入りをかけたネタバトル)で1位取らせてもらいました。いやー長かった。我々最近本当に調子が良く、ネタ合わせの時にわたしが笑いすぎてネタを正しく読めないなんてのがしょっちゅうあるので、是非とも観にきてほしい。わたしは2022年に関西で一番大喜利が強かった人にネタを書いてもらっている。良いご身分。

 

労働に対してアレルギーに匹敵するひどい拒否感が止まらない。やんわり出社拒否みたいなのが出たのでまた違うことやってる。どうやって生きていけばいいのか。

こんな希死念慮みたいなこと吐きながら家でYouTube見ながら筋トレやってるの人間過ぎて愛おしさすら覚える。

 

イニミニマニモ

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。しれっと書いて一体どれほどの人が気づくのか。ここは廃材置き場なので絶対に更新通知とかしてやんねえ。

そしてこの行くらいで最終更新を確認するのも常套手段で。これを期待してくださってる方、お待たせしすぎました。仮想味方へ愛を込めて。みかんいっぱい食った黄色い手で。

 

色々割愛すると2022年に親が家を買い、実家が大阪から兵庫のはずれになった。初めてそこで年を越すことに。31日の夕方に家を出る。

最寄駅からバスで20分ほどなのだが、普段大阪メトロとJR西日本にでろでろに甘やかされてる都会っ子はバスと全く相容れない。何で平気で数分遅れたりするのにガシャガシャ揺れるんですか?何様?路線とか時刻とかも分かりにくいし。

 

家に着き、一室空けてもらって飯を食い、蕎麦を拵えてたら年が明けた。おめでとうと言い合い食卓を囲む。あんま蕎麦っぽくない蕎麦だった。珍しく汁を飲むように強要されたので飲んだらだしパックを使ったとのこと。完まく。弟と父が金箔入りの日本酒を飲んでいた。弟が機種変更の際にLINEの引継ぎを完全にしくじっていることが判明。

フットンダを見ていて母に「これ女出てるの見たことないわ、女でこういう大喜利面白いのんておらんよなあ」と言われる。すごく姿勢正しく、フットンダを、見る。弟が近頃大喜る人たちをよく視聴しているとのことで父母が寝てからも結構長いこと姉弟で見ていた。でも決勝までは耐えきれず就寝。

 

起床、枕の向きを失敗し直射日光がその名に恥じぬ勢いで顔に差し込む爽やかな朝。何故か食卓にハンバーガーが。食べたが。

腹ごなしや暇つぶしなどを兼ねて外を歩き回る。ルート取りを失敗しかなりつまらない道を歩いてしまった。押しボタン式の信号をずっと待つ愚かな都会人にもなった。後ろの家族連れが全員こっちを見ていた。良いお正月を。

 

小一時間歩いて軽く汗をかいたことに驚きつつ、昼飯(ちらし寿司)(ちらし寿司???)をいただく。母と2人で近所のイオンに行き、レザースカートを買う。韓国の食べ物が売っているショップで100円で売っていたヨウティーが美味しかった。あれもっとコンビニとかで買いたい。

 

帰宅。昼寝して晩飯。正しい元旦の過ごし方。鍋で野菜をアホほど食べる。これにもだしパックが使われていた。うどんまで食べた。腹がちぎれそうになる。

食後にりんごとコーヒーをいただいたので今これを書いてる最中も全く消化が進んでいないようで参っている。

 

母が祖母の介護をしているのだが祖母に対して怒っている時に「返事は!?」とか言っててわたしが怒られてるのかと思った。最近もう全く人種が違うのだと思われてるのか怒られなくなった。幸せ。

 

昨晩したいちびりツイートをいつ消そうか迷っている。

 

 

あからさまに求めてる

早速面接(正社員)を寝てポカしたりなどしてることはこれを態々見に来てるあなた方とわたしだけの秘密だぜ。約束だぜ。いや自分がここまでダメとは思わなくて、結局運良く早起きできた日に仕事行ってルーチンワークをこなしてるだけだったんだね!などと実感させられる日々(有給休暇消化中)。猛省。

 

マガユラ様にお世話になる。なんとニルギリ、CD出します。めちゃくちゃ誤解呼ぶ言い方してしまった。その言い方を選んだ。

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8/14にこちらのイベントに出させていただくのです。その際に、ネタのコンピレーションアルバムというのが出ます。これはすごい試み。あんま聞いたことない。ということで我々ニルギリの漫才が聴けるCDが出る、その収録があったというわけなのですよ。めちゃくちゃ用事ないはずのわたしが遅刻して申し訳なかったです。ほぼFIRST TAKEで撮れて良かった。ジャケットというかそういうのも見てほしいので、皆様どうか来てね。8/14(日)。

 

久々にマガユラ大喜利に参加。ぼちぼち。後からオイルサーディンパスタが食べられることを知り、軽い後悔を覚えた。わたしのいないところで美味しいもの食べないで欲しい。

 

オールスターズ山さんと飲みに行った。話を深く聞いてみたいと思っていたのでとても良い時間だった。傘を盗られてしょげていたのでこれを見ていたら返してあげてほしい。本をよく読んでいた人にブログを褒められるのはとても嬉しい。

要約するとあまり怒ったりするのが得意ではないのではないか?ということも言っていただき、ものすごくハッとした。怒っているような言い回しを選んで怒っている感じを出すことは出来ても、きちんと怒ることってしたことないかもしれない。昔から「キレること」に憧れがあって、そういったものに憧れを抱くのはおかしいのだろうな、と考えていたのでかなり実りのある時間でした。ありがとうございました。

 

ずっと寝るだけの日、久々に即席麺を食べた。

 

「朝のリレー」と称してモーニングをやっている店をめちゃくちゃ巡るやつ、をした。単独で。旅路Kitchenのマスカルポーネニートーストが非常に美味でした。また行きたい。でも金土日限定のフレンチトーストも予約して行きたいな。あとはそこまでだったので割愛します。最近はコーヒーにミルクだけ入れて飲んでいる。アダルティ!

 

ネタ合わせの待ち合わせをしたら、相方が仕事中にうどんをこぼされたらしく出汁が染みた姿で現れた。「関西だしでまだ良かったですね」と0点の声掛けをしてしまった。

 

大喜利テトラボ06に参加。テトラボ自体参加したくても平日だからなあ、と忌避していたのでこうして参加できる事自体が嬉しい。大喜利メモを忘れたことを悔やむほどに面白かった。実力者、新参者、その両方の者、近頃の関西は豊作だ。めでたい。ウケたい。慕われたい。しがまれたい。

 

美容部幽霊部員なのでビタミンC入りのバスソルトなんか風呂に入れている。あんま効き目分かんない。ので誰か「すべすべなってるよ」って教えてほしい。

 

 

 

 

知らないフリもある意味正解かも

お察しの通りそこそこ不規則な生活を送っており、昨日は昼過ぎに起きるなどした。ちいとばあ許してや。

 

二足のわらじという、社会人芸人若しくは学生芸人がしのぎを削りあうバトルライブが定期的に行われており、エントリーが一瞬で埋まる上に“1人以上の取り置きが前日までに無ければ失格”という厳しい条件もあるライブに、上手いことエントリーしたが、取り置きが本当に無かった。

この“1取り置きルール"、我がコンビニルギリは毎度毎度困窮を直前まで極めるのはTwitterを見れば明白なのだが(も少しかっこつけたいね)、他のコンビとかマジでどうしてるんだ。血の契りとか交わしてんのかな。

んでいざ漫才やったら10位だし。いやいや、いやいや……ウケたんですけど……!?と思うが結果は結果だ。ここ最近かなり調子が良かったのでやや浮かれていたかもしれない。ネタ書いてないくせに。

終わってじゃけんぜよのトフィーさんと恒例のツーショット撮ったり、タグチタニシュンさんと初めてまともに喋ったりと楽屋はなかなか楽しかった。あとウッド原動機さんに挨拶ができて、しかも認知ももらっててかなり背筋が伸びた。

乗り継ぎなど色々考えたら劇場に電車で行くより自転車で行く方が早い、お金もそんな遣いたくないしなどと考えたその頭で夜カフェ行くのマジで頭おかしい。チーズケーキが食べたかったが品切れで、カレーを頼んでみたらカレーが思いの外美味しくて度肝抜かれた。queue、お勧めします。

自転車のライトの調節にあくせくしていたらおじさんが声を掛けてくれた。多分隣に座っていた熟女にええかっこしたかったのだと思われる。で、こういう時に「あ、すぁっせんいけるっす!!あいザサス(ありがとうございますが部活動と社会人経験により変化したもの)」って低い大きい早口で言ってしまうからモテない。

 

動画とかあれこれしたりしてたら全く眠れず。

 

一件アルバイトの面接へ向かう。「永久保存さんですよね?」と耳を疑いたくなるような第一声に狼狽まくる。ハンドルネームから始まる面接ってあるのか。ボケ問GOの話が出てやはりあのイベントは伝説だったのかと再確認する。ここまで書いたら分かるかもなのですが某ライブハウススタッフになります。別にぼかさなくて良いんかも知らんけど。THE CLASHのTシャツも喜んでおります。

 

暑い日に大破したリクルートパンプスを買わねばと梅田を奔走。ABCマートでヒール2.5cm、サイズ25cmEEEEのわかりやすいのを買った。これはパンプスなのか?わたしがそう思ってやるしかない。頑張れよ。パンプス。あんまり履きたくないけど。

せっかくなのでスーツとブラウスも購入。安産体型を持て余している短足なのでパンツの裾上げに躊躇いが無い。ジャケットMでパンツLな俺を笑ってくれよ。足と脚の奇形エピソードで100字くらい使ってしまった。

途中ご婦人が素敵なワンピースを身体に当てて姿見の前に立ってたので、「ええですやん」的意味を込めて反射的に微笑んだが自分の笑顔の凶悪さを忘れていたので真逆のニュアンスに受け取られていたかもしれない。これだから三白眼は。

 

 

サブウェイのタコスのやつ美味しかった。そこで終われたら良かったのに好きな夜カフェにまた寄ってしまって、レモンのチーズケーキ食べて。もう。

こちとらハナから百万馬力

どのツラ下げて戻ってきやがったと言われればこのツラ(画像は削除されました)で。永久保存です。ここまで期間が空いたことはなかったはずなので、名乗ることから始めていきたいと思いまして。

いや本当に拙ブログを気にかけてくださってる方々には申し訳ないとは思ってるんですよ。

丁寧語やめ。

まあなんで再び書こうかなんて別に理由なんか無くたって良いのだが敢えて明文化。

しごやめ。

仕事辞めた。しごやめって手弱女っぽくて雅で良いな。良くない。聞かれてもないのに方々に吹聴していた通り、ここ数ヶ月激務という言葉ではとても言い尽くせぬほどの業務量にとうとう不屈の精神と謳っていた精神が屈してしまい、「あっすいません!無理!」となった。晴れて無職。思えば多忙が故にブログの更新をしておりませんで、失敬しやした。不肖かつ無職永久保存、この度きちんと中央分離性感帯と向き合う。

 

てな感じでここに600文字くらい近況書いてたんですけどちょっと画面離れたらこの部分丸ごと無くなってました。はてブの所為にしたい。大したことは書いてないし、過去を振り返らずにTwitterも途中で参照せずに今日のことを書くぞ。今日も過去か。

 

前日3時に寝付いたとは思えぬ冴えた頭で8時に起床。自分に悪い意味で可能性を感じる。10年弱は袖を通していなかったレディススーツに、デカさに全ステを振ったリクルートパンプス(25.0cm EEEE)。使う度に「いっぱい入ってすごいなあ」という感想を抱くビジネスバッグを抱いて、いざ外へ。5歩6歩と歩くにつれ増していく足への看過できない痛み、天災と見紛うような日差し。酷暑。国暑。踵を返し、スニーカーに履き替えてパンプスは持ち歩くことにした。大英断だが大足としては自然な判断。

 

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溶けかけの顔で証明写真を撮り、サンワコーヒーワークス天満本店へ。お察しの通り面接などではない。リニューアルオープン初日なだけ。いや行くやろ。カフェラテ濃いめとアップルパイ、大変美味しく頂きました。無職より愛を込めて。席で履歴書書いてすいませんでした。

 

天王寺付近で面接なのでせっかくと思いブラウスを見たが今ってUNIQLOでレーヨンのブラウスしか無いのね。徒労を味わう。小さいハサミだけセリアで買う。履歴書の写真もプリクラみたいにしてほしい。

面接を穏やかに終えてまた違う場所へ。最寄駅から遠いためタクシーを頼ったがすごく態度が悪くてとてもいやだった。時間ギリギリでマクドナルドに入ったのはわたしだけどさ。急いでたらアイスコーヒーブラックで飲めた。

 

こちらも恙無く終了したので、まるでびっこを引くかのような、それでいて忙しない歩き方で駅へ向かう。照ったアスファルトの熱を防ぎきれないのか、それともただただ経年劣化なのか、黒のパンプスは朝に見た姿とは全く別の姿になってしまった。歩く度に合皮の欠片が散っていったが、歩みを止めることは更なる苦しみを招くと判断し、死に損ないよろしく歩き続け電車の冷房で甦った。電車は涼しいし目的地まで運んでくれる最高の乗り物。

 

スニーカーに履き替え無敵になったところで、小洒落たイタリアンで素敵な女性と待ち合わせ。安達些細さんとご飯を食べたり話をしたり話を聞いたり。アルコールメニューが酒雑魚(さけざこ)には手厳しいラインナップだったので素面を貫いてしまったのが心残り。言わずもがなかもしれないが些細さんはハイボールジンジャーエールのペースで飲んでいた。酒雑魚は下品なほど早く料理を平らげてしまう。

 

最寄駅で何も考えず駅構内のコンビニに立ち寄り閉じ込められた。すぐに出してもらえた。

そこでわたしは充レン(充電レンタルサービス、各自で調べてくれ!便利)のバッテリーを返すために別のコンビニに立ち寄ったが、何を思ったか衣装に着けるブローチをSHEINで購入してコンビニ決済して満足して帰り、風呂でこれを書いて、今朝の冴えた頭はどうしたよと嘆いている。

正しくて色褪せない

やめろ。このタイミングでブログ更新するな。浮かれてるけどひと段落したタイミングで更新するのいっとう気持ち悪いやろ、そもそも最近何か出来事があった時しか書いてない、日常を綴れ、謝れ、謝りたくない、こんばんは。常に船頭多くして船山に登ってます。インサイドヘッドプロブレムなので良いの。毎回導入がダルすぎて申し訳ない。謝った。

 

関東の猛者が集う大喜利大会ことEOTの第7章に参加した。やっぱりそのこと書くんかいと思った諸兄姉、いつも見てくれてありがとう。

 

そもそも第7章が開催されそれがタッグトーナメントだと聞いた時にはかなり対岸の大喜利といった感じで捉えていた。一応日時見るか、まあ行けないことはないな、と。しかし過去に出たEOTのあの熱狂、あの演出、関西では味わえない称賛(これは本当にこちら側の問題)、全て憶えている。第4章で帰りの新幹線逃して仕事あるのに朝帰りになってしまったこともついでに思い出す。つらい。しかしその辛さより大喜利やりたい!という気持ちが勝った。だが問題はタッグトーナメントという点である。単身ではいくら前のめりになろうともそれは叶わないのだ。となると誰か誘う。エントリーが始まる時間だ。Twitterにはその情報が放流された稚魚のようにつらつらと流れている。今回サーバー持ってるのかすごいな、と思いながら1人の男のツイートが目に留まった。

吉永さん。

わたしと同い年で、他にない大喜利をするのでかなり好きなプレーヤーの1人(プレーヤーて!)の彼が、何と余っている。拗ねている。以前一撃リローデッドという大喜利大会も体調不良でキャンセルされていた。今回もそうかもしれない、なるほどそりゃお互い様だ。というかまだまだ感染症蔓延る中東京に絶対行ける保証などない。いろいろ考えてDMを送った。すぐ返事来た。

“お互い何かあればすぐキャンセルしましょう”という誓いを立て、エントリーフォームに辿り着いた。個人名は入れた。意気込みは端折った。チーム名を考えなくては。こういう時は相手をdigるんや、と軽薄な頭が吉永さんのTLを眺めると『俺は家の中でもイヤホンしてチャットモンチー聴いてた』というツイートが目に飛び込んできた。情景が目に浮かぶなと思いつつチャットモンチーの曲名を漁る。全然知らない。カタカナの長いやつとかから取ったりしても可愛いな、とか思っていたら『染まるよ』という曲を見つけた。これだ。文字列を見た瞬間これ以外は考えられなくなった。わたしは別窓をそっと閉じてエントリーを完了させた。すぐに反映されるエントリー情報に安堵していたら9mmとか好きそうって言われててこいつ何やねんと思った。9mmちょっと好きだったら9mm好きそうってあんま言われたくない。

 

慣れた手つきで夜行バス+銭湯のプラン、帰りの新幹線の手配も済ませる。新幹線は自由席にした。前日は友人の新居祝いと称した宅飲みにお邪魔し、昼過ぎから呑んでいるので全員が出来上がってる中、下戸はほろ酔いをちぴちぴ舐めた。全く酔わなかった。酔っていても応援をしてくれる良い友人を持った。

夜行バスまでの時間がちょっと余裕なさげだったので物怖じせずにタクシーを使う。本当に時間の管理とかもっとちゃんとできるようになりたい。タクシーの運ちゃんが周り道を使ったので途中でメーターが止まった。良いタクシー。

 

マジで夜行バスで一瞬で寝たので車中のことは触れることは何もない、強いていうなら毎回脚がビバンダムくらい浮腫むので加圧レギンスを履いたところ全く効果が無かったことである。いいんですよこの後風呂入るから。いつものカプセルホテルに行く、その前にモーニング大好きなので弾む足取りで寄り道。喫茶タイムス、美味しゅうございました。

風呂にゆっくり浸かり、せっかくなのでサウナでもと思いサウナと水風呂を往復した。時間が短いため整うことはない。ただ前日酔った友人の一人が「大喜利勝つためにサウナ行きなさい」と言われたのを思い出しただけである。少しかいた汗を全部流した。

誰よりも凛とした顔で化粧台と対峙する。いつも東京で大喜利するとき女の格好しようか男っぽい格好しようかでめちゃくちゃに迷う。誰も見てないのに。結果大体後者に落ち着いてるのでいつかはエレガントに行きたいわね、と思いながらパーマの残る髪に雑にオイルとバームを染み込ませた。可愛い女は沢山いるからなあ。

 

カプセルホテルを出てすぐにキャッチがいた。朝の9時だぞ。時間ある?の問いに無いっす!と即レス。即レスの理由はもちろん昼食である。モーニング食べてさほど時間経ってないのでは?などという問い掛けはよしていただきたい。東京でしか食えないもの食いに来たんだ。エピタフカレーへ。少し並んでいることが二の足を踏ませたが、さしたることはないと判断。英断。カレーはあいがけにラッシーのセットをオーダー。見かけより辛い。ラッシーは英断。舌鼓をぽこぽこ鳴らし、期待に胸は躍り、電車は高円寺へと向かい。

 

もう少し余裕を持って高円寺などそぞろ歩こうかしらん、などと思っていたのだが案の定無理だった。自分で思っておきながら「案の定無理だった」なんて言わないでほしい。会場が高校生のとき定期演奏会やったホールくらいデカくてたじろぐ。寒さの夏でもないのに、寧ろ日照りの春というくらいのお日柄におろおろ歩く羽目に。そこにはいつもと何ら変わりない吉永さんがいた。それだけで結構安心した。ホールは本当にここで大喜利の大会するのかと言うくらい立派でシートは真っ赤でどこ座っていいか分からなくてまたもおろおろしてしまう。こんな奴がドクターマーチン履いていいわけがない。とりあえず通路近い席に座ったら前にキルヒホッフさんがいて和やかに接してくれた。ようやく胸を撫で下ろす。鞄の中のラムネをすがる思いで食べた。

 

「Aブロックになったりしたら、嫌ですねえ」という2人の願い虚しくAブロックに呼ばれてしまった。どういうお題だったら行く、とかそういうのありますか?と聞かれたので画像お題が不得手だと伝えた。決まり事はひとつだけ。正直どこに入っても強い人たちがうじゃうじゃいるので組合せは気にしないようにしていたのだが、まだ羊狩りさんが部族の方々に舐められていた余韻の残るステージで大喜利が出来るのかという不安もあった。審査員が決定した瞬間、吉永さんが喜ぶのが見えた。どこにウケるか分かってるのってすごい。

予選5問のうち2問回答したのだがほぼ手応えがなく、吉永さんがウケているのも遠い出来事のように感じた、5問目で【画像お題】というヒントがはっきり出たのがまるで我々の胸中を見透かしているようで怖かったがお陰でスムーズに吉永さんをけしかけることができた。明らかに加点式の回答の仕方をしている。細い左腕が忙しなく動いていた。

後半の審査に選ばれた。サイリウムが全然折れなくて星野流人さんに折ってもらった。マーチン脱げや。特等席で答えが飛び交うのは迫力があったが、その分精神的疲労も少なからずあり、集計中の休憩で近いカフェを検索してカフェラテのケーキとアップルチャイとやらを購入した。インスタの写真の邪魔にならないように逃げる柄シャツ。アップルチャイは思ったより甘くなかった。

 

戻るなり申し訳ない気持ちで右に座るタッグ相手の横顔を見る。ある程度計算したんですけどね、と言う彼とは目線が合わなかった。合わせなかったのかもしれない。画面が暗くなり、無機質な空欄が投影される。前半ブロックの1位から発表、68点。ほう、まあ素晴らしいことですねえと思う。浮かび上がった文字は“染まるよ”だった。一刹那あり、あ、そういや染まるよって名前で出たな、えっ?などの細かい思慮が大きな喜びに呑み込まれた。無論自分の手柄では無い、身に覚えが無さすぎて結果にちょっと憤りすら抱いた。吉永さんと向かい合い、ハイタッチをした。させた。あとは各方向から聴こえる様々な歓声に耳を澄まし、あとで呼ばれる口上に期待を膨らませる幸せなひと時だった。後から予算のデータを見たら本当に吉永さんがEOTの歴史的にも大活躍をしており、誘って本当に良かったと思った。

本戦進出者は動画に用いる写真撮影がある。それを撮る間に警備員さんや東堂さんとお話が出来たのが嬉しかった。写真は2人とも直立で撮ってもらった。ここで初めて吉永さんの前髪がめちゃくちゃな角度であることに気づいた。

 

本戦、我々は所謂シードであるため数試合観戦に徹する。この試合で勝った方が次当たるんですよね、などやり取りがあった。謹製さんとおしださん。予選でも当たった2人である。謹製さんが「保存さんまた本戦で当たりましたね」と言ってくださるまでそれに気づかず己を恥じた。緊張するとダメになる、ならどうしたらいい、期待に応えたい、など心の中が騒がしく口上をうまく聴き取れなかった。背筋を伸ばして歩くことだけで精一杯。さっきと違って2人掛けで机に向かう。客席は当然だがさっきよりも埋まっている。ワクワクして変な座り方になった。

本戦を2回も勝ち抜いた。クソバカガッツポーズを2回もとっており、それがしっかり撮られており非常に恥ずかしい。お前の力でそこおるわけちゃうねんぞ。すいません。あまりに不遜なのでお辞儀だけきちんとするなど。そして決勝、予選でも本戦でも本当に面白かったお2人との対決。でもこっちには吉永がいる、と勝手に思いながら登壇した。意気込みでヒールみたいなこと言ってたの全部カットしてくれないかな。そういうこと言うから準優勝になるんやで。それさえ無かったら、とかいうたらればの話は無粋なのでここには載せないが、もっと強い回答を出せたらなとうんざりするほど考えた。王者は笑ったのちに泣いていた。そのどっちともつかない顔でわたしは客席を見回した。

 

終わってからかなり可及的速やかに出ねばならず、あわただしくそこを後にした。千代園ジャンクションさんなど、沢山の方が自分に対しても暖かい感想を述べてくださり後ろ髪が無くなるかと思った。早歩きしながら乗り換え案内に東京駅までの電車を調べ、安堵しながら乗り継ぐと、めちゃくちゃな角度の前髪が照れ笑いしながら乗っていて笑ってしまった。